資金調達 助成金 リデザイン 最適化

資金調達についてご相談したい 助成金申請は本当にお得なのだろうか?

ご相談内容

東京都中小企業振興公社|ホーム http://www.tokyo-kosha.or.jp/に掲載されているのを調べてみました。

調べてはみたもののどの助成金がベストな判断なのかがわからず悩んでおります。

助成金含め資金調達に関してのアドバイスをいただきたいのですが可能でしょうか?

なにがベストな判断なのかわかりずらい部分があります。
もちろん(資金融資にが他にもたくさんあり、有利など、資金調達に関する事で)

システム開発業 Y

 

 

資金調達 助成金 リデザイン 最適化

回答はこのようにさせていただきました。

システム開発業 Y様

ご連絡頂きありがとうございます。

助成金や補助金を受けるために助成金規定に沿った内容の開発を行ったようが良いのかというご相談内容でございますが、目的が助成金、補助金申請の為だけであるならば、新規開発はお勧めいたしません。
開発費用もかかりますし、そもそも助成金が下りるかどうかも不透明、さらに新規システム開発を行った場合した場合は本当に必要とされているものなのかという点も疑問になります。

また、助成金、補助金の性質上、これからかかるであろう費用、もしくはこれまでかかった費用を補填しますよ、といったものばかりですので、どちらにしろご相談者様の事業内で負担をした後に補助金がおりるという具合でございます。

なぜ資金が必要なのかを考える。

単純に運転資金や設備資金が必要ということでしたら、日本政策金融公庫であったり、中小企業あっせん融資などの低金利融資をご利用されるほうが、決定までの時間も短いですし、手間もかからいかと存じます。

助成金、補助金は手間や時間を有したものの、そんなにメリットなかったなという印象が強く、仮に会社設立、助成金申請などで中小企業診断士の方に委託して行う場合は、さらに費用は積み重なってしまいますので、それであればご相談者様の事業の宣伝費用にあてて収益を上げていかれるほうが、将来的に助成金以上の資金は生まれるかと存じます。

時折、日本経済の影響で中小企業支援の助成金が発令される場合がございますが、(雇用系など)そこはあまり手間がかからず申請できたりしますので、緊急性の高い助成金のみ注目される方がよろしいのではないかと感じております。

新規開発でクライアントを獲得されていきたい、新規開発事業の方が採算が取れる見通しがあるということでしたら、もちろん新規開発は必要ですし、その一環として助成金というのもひとつの手段ではございますが、そうでなければお勧めは致しません。

仮に現在のサービス内で十分な利益が見込めていないと行った場合の、基本的な収益改善の方向性としましては、収益性のあるサービスにいかに良質なお客様に訪れて頂くのか。という点になります。

資金?利益?必要なものは何?

記載して頂いた内容と、Y様の企業HPの内容を確認させて頂きましたところ、
メインはHP作成であったり、SEO対策であったりというのが主な収益源であり、そこ以外での収益もあげるために、付随するサービス展開をされていきたいとお考えになれているのかと存じます。

各サービス内容の料金も重要になってくるのですが、ここでは一旦料金設定のお話はおいておきます。

サービス展開方法としましては、図で表すと

○HP SEO           ← お客様

○新規サービス1                     ← お客様

○新規サービス2                    ← お客様

○新規サービス3                   ← お客様

○新規サービス4                     ← お客様

上記の様な形で横展開をイメージされているかと存じます。
種をまく、様々な方向性からアプローチをしていくという点では利点がございますが、お客様に対するサービス内容、対象者、料金設定によっては、すごく手間や時間がかかるけれど、あまり利益は残っていないという可能性もございます。

思想系のスタイル

理想的のひとつとしましては、
(仮にHP作成 SEOが一番収益性がよいとすると)

お客様                お客様
↓                  ↓
○新規サービス1        ○新規サービス2

↓     ↓

お客様  →       ○HP SEO    ← お客様○新規サービス3

↑     ↑

○新規サービス4   ○新規サービス5
↑          ↑
お客様        お客様

と、このように収益性のよいところにきて頂くために、他のサービスの効果が出てまいります。
サービスが横並びなってしまいますと、単発で終ってしまう可能性が非常に高いため、連動した収益が見込めないケースが多くございます。

こちらで示したものはほんのさわりの部分ですので、Y様よりお話をお伺いしまして、どの点がボトルネックになっているかを明確にしまして、既存のサービスをベースに収益改善を試みていくということになります。

サービスの仕組みだけが収益に影響しているのかというと、そうではなく環境であったり、メンタルであったりも非常に大きく影響するものでございますので、その辺も含めてお話させて頂ければと幸いです。

考えていかなければならない点は、どこの問題点を解決する必要があるのか?になります。

資金が必要なのか。設備が必要なのか。それがないと出来ないのか。利益を確保すれば問題ないのか。時間があれば解決するのか。それによって対応していく内容も全く違ってまいります。一見お得に見えるものでも、取り組んでみると時間も費用もかかってしまい、それに取り組む時間よりも、もっとサービス内容を最適化した方が時間も利益も良かったということは多々ございます。

ですから、何が必要なのか?というのをもう一度念頭に置かれて再考することをお勧め致します。

 

ご相談を終えて。

ふと思い出した私の大学時代の作品です。

石器時代のお金じゃないですよ。マクラメ編みという技法を使ったロープ編みの作品です。写真でみると、小さそうに見えるのですが、直径は2m、高さは60cmぐらいあるので、腰掛けるにはちょうど良いサイズなのですよ。重さも200kgあったと思うので、男3〜4人いないと運べないものだったと記憶しています。周りには迷惑な作品ですね。。。

この作品は最終的に幼稚園に寄付させて頂く機会をもらえたので、園児の遊具になって大変嬉しい思いだったのを覚えています。もともとはロープの素材を最大限生かした魅せ方は何があるのだろう?というところから始まった作品でしたが、結果的に喜んでもらえる機能性が備わったというのが嬉しかったですね。今は。。。どうなってるのだろ??

マクラメ ロープ リデザイン 最適化

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