ご相談内容
| 文京区にある中小企業（従業員30名程度）です。 業種は情報提供サービスです。各職種で求人をしておりますが、なかなかうまく採用に至りません。 市場が厳しくなっており、様々な工夫が必要であるとは思っていますが、いいアイデアがなく困っています。 募集方法としては、媒体掲載（マイナビ、リクナビ、エンジャパンなど）がメインで一部エージェントの紹介もお願いしております。 現在職種は営業とシステムとデザイナーを考えております。 アイデア、アドバイスをいただきたいと思っております。何卒、宜しくお願い申し上げます。情報デザイン W |
回答はこの様にさせていただきました。
情報デザイン W様
ご連絡ありがとうございます。
現在採用にお困りになられているとのことですが、どの部分は絶対必要で、どの部分はある程度許容できるという基準はご自身の中で定まっていらっしゃるでしょうか。
技術よし、経験よし、給与負担も問題ない、人格も良い、残業もバリバリやってくれる。コミュニケーションバッチリ。マネジメントもできる。しかも！文句を一切言わない。
という方が応募されて来れば良いのですが、そんな奇跡的な出会いは数%ぐらいの確率だと考えられます。
私自身もそのようなスーパーマンに該当するかといえば、はっきり言って該当しないです。
ですから、各ポジション、各部署、担当してもらい場所で、どの能力を一番発揮していただきたいのか？をまず基準として考えていく必要がございます。サッカーや野球でもそうですが、同じ特質の選手をたくさん集めてもチームとしては機能しません。そのポジションでの適正や特性があり、どういった素質のある方にそのポジションを任せていくのか。を俯瞰して見ることで、必要な人材像が定まってまいります。
本当にきて欲しい人材はどういう人？
営業、システム、デザイナーという職種の括りはありますが、W様の事業内での営業で何が必要なのか。営業のサポートを細々してくれる方なのか、実践的な方なのか、経験している方なのか、盛り上げ役の方なのか。システムの場合は、実務を主にやっていただく方のか、全体的な構築をしてくれる方なのか、内部統制をしてくれる方なのか。デザイナーもどういったデザインが得意な方なのか。
ある程度的確なポジションが決まっていれば、「掲載する際にも一般的な情報会社の営業、デザイナー募集しています。社内もアットホームな雰囲気で、福利厚生もしっかりしています！」のような、どこにでもある文言にならず、「うちの会社のこういうところを任せたい、ぜひ活躍してみたい方を募集しています」と伝える方も、受け取る方も理解しやすい内容の求人掲載となります。
それであれば、自分の能力や技術が活かせるかもっ！と気づいて応募される方も増えてまいります。
応募する方もあなたのことは知らない
応募する側としては、実際に会社に訪問したこともないし、情報といえば企業HPで情報を得るぐらいとなると、今まで携わっていた職種、今と比較した給与、待遇、通いやすさ、それぐらいしか比較する対象がなく、じゃあ給与がたかそうだから応募するかな。ぐらいになってしましますので、W様が求めている方があまり訪れないのかと推測されます。
もちろん、費用はいくらでもかけていい。とにかく技術の高い人材が欲しいのだ。という場合でしたら単純に給与額をあげて、エージェントに依頼すれば、エージェント側には年収の35%が契約料金として入ってくるので、是が非でも探してくれるとは思います。しかしながら給与額をあげて鳴り物入りで入社した場合は、周囲との給与バランスもありますし、コミュニケーション能力が低い方であれば、周りとの軋轢を生みかねません。また給与条件で入社の場合は、別に良い条件があれば移られる可能性も大いにございますね。
せっかく高いエージェント代と高額給与で招いたのに、社内はギスギスする。全体的なパフォーマンスは落ちるとなると、本末転倒です。
自社採用が全てではない
ご相談者様の事業形態にもよりますが、本当に人材を抱える必要があるのか、一定の時期のみ必要なのか、在宅で仕事をこなしてくれる方でも問題ないのか、はたまた学生のインターンを募集するのが得策なのかも考えて見るのもよろしいかと存じます。
学生のインターンであれば、大学や専門学校に出向けば掲載はしていただけますし、
在宅、時短となると主婦の方で午前中だけ、午後だけと言った一般企業ではなかなか受け入れ辛い方の採用も可能になるかと存じます。
そうなると能力は十分だけれども、少し条件を変えるだけで間口が広がるということになりますので、そのようなアプローチもおすすめ致します。
もしSNSなどを運営されているようでしたら、そういったものもご活用されるのも一つの方法ではありますが、まずはどのポイントで必要なのか、外注では無理なのかなども含めてご検討されるとよろしいかと存じます。
最後に
最後にはなってしまったのですが、採用で一番重要なのは、面接にこられた方と一緒に働いて行きたいのか？ということが大前提に重要なことでございます。技術や能力はいくらでも伸ばすことは可能ですが、ん〜〜なんだか気が合わないな〜〜という方と、一緒に何かを創り上げていくというのは至難の技ですし、やはりこの人と一緒に何かをやっていきたいという方が、より会社の魅力もアップしてまいります。
そのためにも会社自体の魅力アップを行うことももちろん重要でございます。給与が良いや、定時で帰れますと言った表面的な部分も大事ではありますが、この会社にくればこんな楽しい仕事が待っているよと言った状態で迎えられると、誰しもが働いてみたい会社になりますね。
おさらいとしましては、まずどういいった方がどのポジションに必要なのか。それを明確に伝える。W様ご自身が一緒に働いてみたい方を探す。会社の魅力を伝える。となりますので、お試しくださいませ。
ご相談を終えて
先日息子と公園で遊んでいたら、突然の虹に遭遇！！息子より私の方が虹に興奮してましたね。
