ご相談内容
子会社にてフィットネス事業を開始しましたが、新聞折込チラシなどの反応率が想定よりも芳しくありません。チラシ営業のポイント(媒体選び、チラシ構成など)をお伺いできればと思います。
近隣へのポスティングも行っていますが、そちらも思ったような反応が得られていないというのが現状です。何か対策を講じてお客さんの呼び込みを行いたいのですが、どのように行えば良いのでしょうか。 パーソナルスタジオ S |
リデザインの取り組み方
チラシや広告で反応を得るにはどうすれば良いのかと言いますと、必要な人に必要なことを的確に伝える ことが一番重要な点になります。
なぜ広告を出しても反応がないのか?
広告を出したものの反応がない原因としましては、掲載した媒体をターゲットに該当する方がもともと見ない媒体である。
広告の内容がターゲットに該当する方に響いていない。サービス内容が明確にされていない など様々ございますが、いずれにしましても、ご相談者様が提供されているサービスが誰にどういうメリットがあるのか?というのをわかりやすく伝えていく必要がございます。
1.そもそもフィットネスジムがどういった人向けになっているのか。
2.広告を出しているのは、近隣の方向けなのか、遠方の方向けなのか
3.お客様はS様のジムに通うとどうなるのか。
4.他のスポーツジムとの違いは何なのか。
5.広告媒体を見ている人はターゲット層なのか。
まだまだ項目はあるのですが、さわりの確認事項を記載しました。一つずつ見てみましょう。
1.そもそもフィットネスジムがどういった人向けになっているのか。
例えばですが、減量が得意なフィットネスクラブがあったとしまして、短期間で劇的にダイエットができると仮定します。1ヶ月で20kgやせる といううたい文句があったとしますと、おそらく興味を持つ方は、大幅な体重を減らしたい方になります。
そうすると、60-70代で20kgやせようと思うと、身体の負担もありますし、あまり積極的に興味をもたれるかというと疑問が残ります。
それであれば20代、30代、40代という層になりますが、ではその告知をするのに、新聞広告で良いのか?というと、今の人達は新聞を見ない方が多いので、新聞にチラシを入れても反応はしないことが推測されます。
そこで初めてfacebbokがよいのか?ツイッターが良いのか?HPで集客が良いのか?ということになり、各々の反応を見ながら広告に対する投資額も増やしていく方が効果的なのか、という選択肢が出てきます。なので、自分のジムの通ってきてくれる方はどういった方が多いのかをまずは調べてみてください。その層に支持されているということは、何かしらメリットを感じられているので、お客様は通っていらっしゃいます。
2.広告を出しているのは、近隣の方向けなのか、遠方の方向けなのか
全国展開しているフィットネスジムの場合は、近隣、遠方かかわらず、店舗のある地域に向けて大きく広告を出していくのが手法になります。しかしながら、1店舗〜3店舗ぐらいということであれば、わざわざ電車を1時間も乗り継いでジムに通うのかというと、よっぽど効力がすごいとか、もうどうしてもここでなければ無理という方以外は通わないのが現実です。男性向けの場合は、ジムのあとシャワーを浴びて帰り道も何も気にしませんが、女性の場合はシャワー後に化粧を落として、電車で帰らなければならないとなると、躊躇してしまう事の方が多いと考えられるでしょう。であれば、歩いて行ける場所、自転車で行ける範囲の方に向けて広告を出していく、ポスティングを行うということがお客様の来店を増やす確率をあげることができると推測されます。
3.お客様はS様のジムに通うとどうなるのか。
HPを拝見させて頂いた範囲ではありますが、S様フィットネスジムのウリとしましては、
・未経験でも大丈夫
・女性限定
・30分の短時間で低負荷
・話題のサーキットトレーニングができる
・使い放題で月額5,000円
これらの内容が主なメリットとなされています。
もちろん十分なメリットにはなっていらっしゃるのですが、お客様はこれで全てを理解できるのものなのか?を考える必要があります。
と言いますのも、お客様が気になっているのは、上記のもので何を得れるのか?という点が気になるからです。
例えば、女性限定というフレーズがあるとしますと、
女性限定だから服装を気にしなくて良い なのか
女性限定だから同じ悩みを共有できる なのか
女性限定だから清潔感がある なのか。
女性限定で利用者が得られるものに対して初めて興味を持たれます。
なるほど〜〜!女性限定だから、私の今までの悩みが解決するんだ!とお客様がご自身で考えてもらえると嬉しいのですが、こちらが解決法を提案して初めて、お客様のお悩み、不満を解消してくれるところなんだ!と気づいていただけるので、何を解決できるのかを明確にしていくことが来店に繋がります。
4.他のスポーツジムとの違いは何なのか。
サーキットトレーニングができるというフレーズでありますが、まずサーキットトレーニングってなんだろう?と調べる方はほとんどいらっしゃらないので、それを行うことで何を得られるのか?を伝える必要性があります。提供している側は効果や結果を知っているので、多くを伝えなくても当然わかるだろうと考えてしまいがちなのですが、初めて耳にする側とすると、サーキットトレーニングってきつくないのかな?今までみたいに諦めてしまわないのかな?自分の身体に適しているのかな?他と比べて効果はどうなのかな?と、自分にとってどうなのか?だけが気になります。なので、マシンの性能やトレーニングの特徴を永延と言われても、全く興味を持ってもらえません。なぜならそれは自分には関係のない話なので、ふーん。そーなんだ。ぐらいです。同業者や専門家の方であれば、もちろん興味をもたれるので、同業者や専門家に来ていただきたい場合は、いかに優れた性能なのかを伝えるというにも効果的ですね。
5.広告媒体を見ている人はターゲット層なのか。
S様のフィットネスジムがどういいた方が多いのか、どういいたジムを目指しているのか。にも共通する話ではあるのですが、載せる広告媒体、ポスティングするマンション、とにかく載せれば良い。バラまけば効果が出るということではなく、どういいった方が見ている媒体なのか、どのような層の方が住んでいるマンションなのか、を推測することで、反応も上がってきます。20代向けのフィットネスジムなのに、日経新聞などに掲載しても興味はもたれないでしょうし、超高級マンションに配っても、20代で住める方というのは人数が限られくるかと。ただ、日経新聞に出してはいけない、高級マンションに配ってはいけないということではありません。日経新聞をファミリーが見ている、マンションにも家族で住んでいる。その場合は、家族向けの広告内容にするにも一つの視点の切り替えになります。最近親子の会話が減ってきたけど、一緒の空間で汗を流す機会が増えると脳科学的に絆を高める効果があると証明されています。などのうたい文句があれば、最近家族と会話が減ったなーと考える父親が入会の申し込みをする可能性もあります。これはあくまで例なので、真実のうたい文句にしてくださいね。嘘はいけないですし、過大広告もダメです。
最後に、まとめ
広告、チラシ、ポスティングなど、多くの方に告知すれば自然と集まるものだと提供側は考えてしまうことが多いのですが、実際は、お客様がくるどころか、別の広告代理店から電話が殺到したという声を多く聞いています。せっかく高額な広告費もかけているのに、それでは元も子もありませんよね。広告代理店やリスティングも同じですが、量をバラ撒かないと業者側は商売にならないので、1クリック課金制としても一定の広告量を出して、クリック率を稼ぐという構造になっています。広告は売っているし、HPを見ているお客様はいるので、サービス内容が悪いのかもしれないですね。と言われかねません。広告業者は広告を出すことがサービス内容なので、外れてはいませんが、広告を出すことで運営の改善を図っている側としては、怒りがこみ上げてくるものもあります。アクセス数ももちろん重要です。しかしながら本当に重要なのは、実際に来てくださる方にいかに見てもらうかが重要になってくるのです。ですから、単純に広告を出せば問題が解決するということではなく、広告を出す上で何を伝えていく必要があるのかを考えていくことが優先順位としては上位になります。もちろん川口貴弘事務所でも、どのようなものを伝えていけば良いかのサービス内容の棚卸しも行っていますので、ご連絡いただくのも構いませんし、他のコンサルタントの方にお聞きするもの良い方法かと考えます。ただ、お一人で行うのは、やはり相当な時間は要してしまいますので、あまり時間はかけれない、早急に結果を出したいと言う場合は、外部の方と一緒に構築されていくことをおすすめいたします。
それでは以上となります。
ご相談を終えて
フランスのパリにあるセレクトショップ merci のshopbag!
なんかオシャレなんですよね〜〜 この文字の書き方とか、このパッケージにしちゃうとか。センスすごすぎですね。