ご相談内容
オフィス街にあるカフェを繁盛させるにはどのような対策を行えば良いでしょうか?
小売業をメインとしていて、昔から取り組みたかったカフェ事業も運営しています。 サービスのメニュー内容を変更したり、営業時間を変えてみたり、街頭でチラシを配ってみたりしているのですが、 なかなか思ったような反応は得られていません。 スッタフのモチベーションも下がる一方で、この先どのような対策を取れば良いのかに行き詰まっている状況です。 何か打開策はないものでしょうか? カフェ運営 D |
回答はこのようにさせていただきました
D様
ご連絡ありがとうございます。
早速ですが、HP,SNS拝見させて頂きました。
タイル張りや照明器具、家具もかわいい内装のお店でいらっしゃいますね。
WEB上の情報だけですので、イメージでのお答えにはなってしまうのですが、ご参考にして頂けると幸いでございます。
結論から申し上げますと、お客様がここにこなければいけない“理由“をわかりやすく伝えるというのが重要でございます。
HPを拝見しましたところ、オフィス街でありながら、お子様連れのお母様達、ご年配の方々がお客様におおくいらっしゃるのかなと想像しております。
そういった対象の方達が更に足を運んでくださる、もしくはお友達を連れていらっしゃるというのは、どういったものが必要かという点で考えていくのが重要でございます。
なぜここにこなければいけないの?
対象とされる方達の目的は何かを考える。
・お店に長く居られる
・子供をキッズスペースで遊ばせておいてゆっくりくつろげる
・ご近所さまとの交流ができる
・食事を作る手間が省ける
・見た目のかわいいメニューがある(パフェのカラーが豊富など)
・駐輪場がある
などなど、候補はいろいろとあるのですが、カフェ D様ならではの、ここにこなければ体験できないものが見つかると、お客様がいらっしゃる頻度も増えてまいります。
その点がみつかれば、あとはSNSであったりHPであったり、チラシであったりというもので告知をすることで拡散されるかと存じます。
お店を訪れる人がみる視点とは?
また、グーグルマップで拝見しましたところ、近隣はショップが多いようにみうけられましたので、ショップの休憩時間に取れるようなメニューを考案する。1時間みっちり休憩を取れない場合でも食べやすいもの。テイクアウトしやすいものを開発するのも良い案かと考えております。
もしくは焼き菓子など、販売できる商品を産み出すという飛び道具も売上拡大のひとつの手法ではございますが、コストやインフラを整えなければならないので、そこがネックになるというのもございます。
飲食店の基礎知識
下記は調べればでてくる一般的なものではございますが、
一応、数字での考え方もある程度は必要になりますので、参考に眺めて頂けると幸いです。
1.目標売上 ÷ 営業日数 ÷ 営業時間 ÷ 席数 = 1時間辺りの席単価
2.現状売上 ÷ 営業日数 ÷ 営業時間 ÷ お客様数 = 1時間辺りのお客様単価
になりますので、この差がどれぐらいなのかを把握するのもよろしいかと存じます。
WEBで見た限りでは、30席ぐらいかと思いましたので、
目標金額を200万に設定した場合は、
2,000,000÷24日÷8時間÷30席 =347円
こちらは常に満席状態でこの単価ですので、実際の席数は7割~8割と考えて、席数を計算いたします。
現状も計算して頂くと、差が出てきますので、お客様の数を増やすのがベストなのか、お客様の単価を上げていくのがベストなのか、はたまた何か別のものを売っていく必要があるのか。という選択肢になってまいります。
いずれにしましても、どのようなお客様に来ていただきたいのか、逆にどのようなお客様にはご遠慮して頂きたいのか、を洗い出しまして、来ていただきたいお客様がどういったものに不具合を感じてるのか?というものを深くみていくことによって、さらにオリジナルなものが生まれて参りますので、一度試して頂けると幸いでございます。
有名珈琲店
例:
コメダコーヒー:長く居られる、隣とのパーテーションがある、ボリュームも多い。
お客様の元々の不満:カフェなのに長いできない、隣と近いからいやだ、全ての席で充電できない
スターバックスコーヒー:オシャレ、どこにでもある安心感、トッピングができる、タバコくさくない
お客様の元々の不満:カフェはタバコ臭い、喫茶店って古い、どこにはいっていいのかわからない
上記のように全ての特色において、コインの裏表のように表裏一体となっております。
お客様の要望を全て兼ね備えるというのは不可能ですので、この点だったら、caféの特色を無理なく最大限に活かせるかもというものを発見するのが繁盛への最短ルートになりますね。
その上で、広告を出してみる、チラシを配ってみるなどの宣伝を行うことで、よりお客様に伝わることが可能となります。
視点の転換
オフィス街であれば、ランチタイムを逃したお客様もいらっしゃいます。
その方向けのメニューを出す場合は、12時に食べたいものと、15時になってしまって食べたいものは、やはり違うものになります。
もうすぐ夕飯もあるし、少し軽めにしたいなと考える方もいらっしゃいますので、そこに向けたメニューを考案し、発信するのもお客様目線にたったお店作りかと感じますので、お試しくださいませ。
最後に
最後にはなってしまったのですが、もちろん原価率、回転率、営業時間、スタッフの労働時間のある程度の基準は目安として大事です。ですが、その数値が一般的に言われている数値に近ければカフェが繁盛するのかというと、そんなことはありません。もし基準値にすれば良いだけであれば、飲食店は儲かってしょうがないですから。現実お店をたたんでしまう方の方が圧倒的に多いです。それは基準値に遠かったからでは決してありません。原価率を下げていても、閉じてしまうお店は多く存在しています。
もちろん、原価率、回転率、大事です。ですが、その数字を追っていくのではなく、どのような方が周りにいらっしゃるのか、なぜその方達が、足をは込まなければならないのか。どうしたらより喜んでいただけるのか?を一番大事にし、カフェのリデザイン(最適化)を目指されることをおすすめいたします。
ご相談を終えて
あれこれ迷ったときにはどっちにするか?
私は中学時代からサッカーゲームにはまって、ずっとウィニングイレブンをプレイして生きたのですが、ウィニングイレブンの唯一気になるところは、選手やチーム名が実名じゃないんです。サッカーゲームをプレイしている自分にとっては結構重要で、実際のサッカーとより近い状況で、自分の思い通りにサッカーをしたいと言う願望があるので、できれば実名が嬉しいのです。
で、で、
FIFAというサッカーゲームは、実名、実際のチーム名でプレイ出来るのです。
が、
操作性や動きがやっぱり自分の好みと合わない。どっちをとるか、名前なのか。操作性なのか。ずっと悩むのです。でもそんな時は、やっぱりどちらも試してみました。
結果、やっぱりウイニングイレブンが私的には良かったです。やっぱりやってみるとわかるものですよね。どれがいいのか。それって大事ですね。と思う川口でございました。